2回の探査の間には10年の時間が経過しており、その間1995年には九重火山で水蒸気爆発が発生しています。 この結果について詳細な検討を行い、日本地熱学会誌に発表しました。 江原 他 (2003) : 1995年水蒸気爆発後の噴気地域地下の熱的状態の劇的な変化-繰り返し比抵抗探査結果による推論-,日本地熱学会誌, 第25巻3号,p.179 – 192.
3次元MT法探査サービスを行っています。 測定から解析までの一連の作業も、既存データの3次元インバージョンのみのご依頼も承ります。 高性能ワークステーション2台(64並列、72並列)を活用して短期間で成果品を提出致します。 3次元MT法探査の結果の例です。
深部にはこの地域の基盤岩が高比抵抗体として解析されており、浅い部分にはこの地域の貯留層のキャップロックとなる低比抵抗体が解析されています。 この3次元構造を浅いスライスと深いスライスで切り出すと、浅い部分に低比抵抗、深い部分に中程度の比抵抗を示す領域があり、このエリアが地熱貯留層の中心であると解釈されました。